Ma vie, mes reves

MBA取得までの日々。となる予定。

手間暇かけたい

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この世にあって欲しい物を作るよ 小さくて慎ましくて無くなる瞬間
こんな時代じゃあ手間暇掛けようが掛けなかろうが終いには一緒くた
きっと違いの分かる人は居ます そう信じて丁寧に拵えて居ましょう

(人生は夢だらけ/椎名林檎)


モノづくりを謳う会社に入って早7年。
自分ひとりでは決して形にはできない、
大きな大きなモノづくりの一員として、
日々あくせくと働かせてもらっている。

さまざまな役割を持つ人達が集まって、
それぞれの掌握範囲を、淡々とこなす。
「自分ひとりではできない」ところに、
魅力を感じて、続けているのだと思う。
浪漫のある仕事だ。なかなか癖になる。

自分ができることは極々限られている。
スケジュールの管理と、品質の確認と、
後はみんな気分良く働いてくれるよう、
愛想を振りまくこと。それもまた一興。

お客様に、上司や同僚に、働く仲間に、
人に喜んでほしい、ただそれだけだが、
それが程遠いなあと感じる日々が続く。

組織として動くことはかくも難しいか。
確かにそうであるとは分かっているし、
そうでもなかった実感も脳内にはある。

これはただ収入を得るための手段だと、
それで十分と割り切るべき場面も多く、
でもその都度、本当にそれでいいのか、
残りの人生もそうして生きて行くのか、
考えなければ楽なのに、考えてしまう。


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定年退官する恩師へ記念新聞を作ろう、
旧友がそんな話を持ちかけてくれた時。
昔の仲間の結婚式に贈り物か考える時。

その人とどんなことを共有してきたか。
好きなことや得意なことは何だったか。
何を教わったか。どこを尊く感じるか。
どんな風に表現の手法と言葉を使えば、
この精一杯のありがとうが、伝わるか。

その時々の現業の忙しさとは無関係に、
どんどん熱量が上がって行く。楽しい。


やっぱり手間暇を掛けたい。
そんな生き方をしていたい。